2025年10月09日

テレビを買い替えた話

半年前くらいからゲームをしていると画面が突然暗転する、録画した番組を見終わって再生を止めると普通ならテレビ画面が出るはずなのに暗転したままになる、という現象がそれなりの頻度で発生していました。
ケーブルが悪いのかと思って、エアダスターで埃を飛ばしたり接点復活スプレーを使ったりしていたものの、何度となく再発して、考えてみれば全てテレビ側で映像がちゃんと出せていないから起きている現象だ、と気付いて、15年使ったテレビを買い替えることにしました。

15年前と言えば、地デジ切り替えでテレビ特需があった頃で、家電量販店のテレビ売り場は朝からテレビを買い求める人で溢れていました。
また、当時はテレビと言えば液晶、液晶と言えばSHARPのAQUOS、みたいな感じで、売れているやつを買えば間違いないって感じでAQUOSを買い、テレビ本体にも「世界の亀山」って書いてあったりしたわけですが、今となってはSHARPは外資に買収されるし、亀山工場は一部売却されるし、で15年で随分変わったなぁ、と感じました。
15年前のテレビには今となっては不必要なアナログボタンがあったり、番組表には放送大学の枠があったり、アナログケーブルやS端子での接続端子があったりしました。
逆に、有線でしかネットにつなげなかったりしたので、最後の最後までネットにつなぐことはなかったというのもあり、dボタンがほぼ意味をなしていませんでした。

それでまぁ、買い換えたテレビも結局SHARPのAQUOSにしたわけですが。
理由としては、9月の決算期で軒並みテレビが安くなっている中で、それなりに聞いたことのあるメーカーで、miniLEDを採用していて非常に発色がいいのを店頭で確認した上で求めるサイズの中で1番安かったから。
有機ELは画面の焼き付きが発生するというのを聞いたことがあって、テレビを同じ画面のまま置いておくってことはあまりないものの、もし焼き付きが発生したら取り返せないのは怖いから避けたい、と思っていました。そんな中で、miniLEDだったら焼き付きが発生しにくい上に、有機ELに見劣りしないくらい発色がよかったので、これがいいなぁ、と。

それでサクッと買って設置して、早速ゲームを始めてみたわけですが……ボタンを押してから画面上で反映されるまでに結構タイムラグがある、ということに気がつきました。
コマンド式のRPGとかノベルゲームだったらそこまで支障はないものの、アクションゲームだと結構致命的なレベルで遅延が発生していました。
ちょうどその時プレイしていたのが「マリオ&ルイージRPGブラザーシップ」だったのですが、このゲームはわりとタイミングゲーなので、遅延が致命的な部類でした。
ゲームの仕様上、ボタンを押すタイミングにそれなりに余裕をもってくれてはいるのですが、それでも10回に1回くらいはタイミングがずれて攻撃が失敗する・敵の攻撃が避けられないというのがありましたし、タイミングよくボタンを押して道をつなげるみたいなミニゲームは何度やり直しても失敗しました。

これまでゲームをプレイしてきた中で、ボタンが画面に反映されるまでに遅延が出るってことを経験したことがなかったので、こういうことが起こるんだ、ということにビックリしました。

それで、この遅延はどうにかならないものか、と調べてみたら、ケーブルをゲーム入力用のコネクタにつないだ上で設定をゲーム用にすれば遅延を最小限に出来る、という情報を見つけて、設定してみたら気にならないレベルにはなりました。ただ、体感ちょっと遅れている感覚は今でもあります。
それと、根本的にAQUOSは他の機種に比べて遅延が大きいとのことで、コンマの世界で争うような本格的にゲームをプレイする人は避けた方がいいらしいです。

結果的に今は快適にプレイできていますが、テレビを買い替えるときには遅延のこともちゃんと考えないといけない、というのを学びました。
posted by minerva at 17:23| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月09日

半年かかった虫歯治療の話

高校時代に虫歯の治療をしてからずっと歯医者に行かずにいたら、虫歯治療した場所の詰め物が取れてしまい、歯医者に3ヶ月ほど通って治せるところを全て治したのがおよそ8年前。
再び同じ場所の詰め物が取れたので同じ歯医者に行ってみたら、別の場所の虫歯が結構大きくなっているのでちゃんと治した方がいい、となって歯医者通いがスタートしました。

この大きくなってしまった虫歯というのが割と厄介なもので、横向きに生えてしまっている親知らずの隣の歯だったのですが、治療するにはこの「横向きに生えてしまっている親知らず」を抜かないといけない、とのことでした。
8年前にも虫歯があるというのはわかっていたのですが、まだそれほど大きくないから痛くなったらまたおいで、と言われていたものでした。
8年経過してみたら、もういつ痛みが出てもおかしくないレベルになっているということで、まずは親知らずを何とかする、というところから治療はスタートしました。

なお、私の親知らずは、

左下→生えていない
左上→生えているけど噛み合わせの歯がいないから意味がない
右下→半埋没で横向きに生えている
右上→生えているけど噛み合わせの歯がいないから意味がない

ということで、全部が全部意味がないいらない子、ということで、最終的には全て抜きました。
上の歯を抜くのはかなり簡単で、麻酔が効いてから抜くのに数秒しかかからなくて、こんなに抜くのが簡単なんだ、と結構ビックリしました。
ちなみに、上の親知らずは歯ブラシが届かない場所だったせいか、抜いてみたら結構虫歯に侵食されていました。これで痛みがないのか、と驚くレベルで黒かったです。

問題なのは右下の半埋没の歯で、歯の先端が神経に触れている可能性がそれなりにあるので歯科医院で抜くのが難しい、とのことで、大学病院の口腔外科に行くことになりました。
大学病院の口腔外科は完全紹介予約制で、紹介状がないと診てもくれない、というのがあって、初診のときはかなりビクビクしていました。
行ってみたら行ってみたで、今度は歯を抜くまでにこれから起こるかもしれないリスクを大量に説明され、それでも抜きますか?、と聞かれた上で同意書も書く、ということで、これもこれで結構怖かったです。

なお、説明されたリスクは以下の通り。カッコ内は結果です。

・歯を抜いたら確実に顔が腫れます。(3日くらい腫れた)
・歯の先端が神経に触れているので、痺れが1年くらい続くかもしれません。(1日で痺れがなくなった)
・何かしらの判断で抜けないとなったら入院してもらって全身麻酔で抜きます。(普通に抜けた)
・隣の歯が虫歯なので欠けるかもしれません。(欠けなかった)
・これまで横から押していた歯がなくなることで、隣の歯がぐらつくかもしれません。(ぐらつかなかった)
・歯がきれいに抜けきらずに皮膚の中に残るかもしれません。(残らなかった)
・歯が皮膚の中に残ってしまい、それが大きかったら別の手術になります。(そもそも残らなかった)

それでいざ抜きます、となったら診察台でそのまま抜く体制になって、大学病院でも別室で抜くとかじゃないんだ、と思ったりもしました。
半埋没の歯を抜くには、歯の上にかかっている皮膚を切る→歯の頭1/3を電動カッターで切断→そこで生まれたスペースを利用して残りの歯を抜く、という手順になると説明されていて、おそらく30分くらいの手術時間だったのですが、これは恐ろしく長く感じました。

まず、電動カッターで歯を切断しているときに、歯を切断しているカッターと歯の摩擦の匂いを感じて、痛みはないけど確実に削られている恐怖みたいなものがありました。
それで歯の切断が終わった後で残りの歯を抜くとなったとき、歯は痛くないけどグイグイ押される顎の骨が痛いとか、口を開け続けて疲れるとか、1つ1つはそこまで辛くはないけど積み重なってそれなりに辛い、みたいなのはありました。

そんな感じで無事親知らずを抜くことができて、ようやく本命の歯の治療に入ることになったのですが、どういう治療になるかは削ってみたいとわからない、ということで、虫歯が表面だけなら樹脂みたいなもので固めるだけで終わるし、神経まで届いていたら神経を抜くことになる、ということで、とりあえず削ってみたら思いの外炎症が進んでいて神経を抜かないといけない、となりました。

それで2ヶ月くらいかけて神経を抜く治療をしたのですが、今回の治療で1番痛かったのがこの神経を抜くと決まった歯を削ったとき、でした。
削ったときは麻酔が効いていたので痛みはなかったのですが、麻酔が切れてから1週間くらいは痛み止めが切れる度に断続的にずっと痛みがあって、半埋没の親知らずを抜いた時だってこんなに痛みは続かなかったのに、むしろ痛み止め処方されなかったから親知らずを抜いた時の余った痛み止めを使う、という状態になって、痛いと思っていなかったのに痛い、となったギャップもあって、結構辛かったです。

その後は、歯の神経を抜く→薬で菌を殺す、というのを繰り返し、詰め物をして無事歯の治療は終わりました。
歯の詰め物をするとき、保険適用外だけど硬くて長持ちするジルコニアを使うというのもあるけど、神経を抜いた歯は脆くなりやすくて硬い詰め物をすると土台の歯が割れる可能性もあるから、保険の使えるセラミックがいいのでは、という提案をされてそれにしたのですが、この辺り、信用できる歯医者さんだな、と感じました。上の歯の詰め物を作り替えるとなったときも、上の奥歯ならあまり見える位置ではないから保険の効く銀歯でも十分だよ、と言われていたりしましたし。

地元で長くやっている歯医者さんはやっぱりそういう信頼でやっているんだな、と感じました。

また、治療のときに歯が全体的にしみます、という話をしたら、どうも寝ているときにかなり強く歯を噛みしめていて歯がすり減っているのでは?、という話をされました。
それならマウスピースを作るといいですよ、という話を聞いた数日後、たまたまテレビで、歯を強く噛みしめすぎている人は顎の骨が成長して口の中に骨の一部が出てきます、というのを見かけて、まさに私の口内にその症状があったので、これ絶対にマウスピース作った方がいい、となりました。
それで、全ての歯の治療が終わった後でマウスピースを作ったわけですが、これもこれで保険が利く治療で、かなり多く治療したもののそこまで医療費はかかりませんでした。

一通り治療が終わってみると、歯磨きの度に虫歯があるのが見えて歯医者に行かないといけないかなぁ、嫌だなぁ、と考えなくてもよくなったというのがあって、そのストレスがなくなったというのが1番の収穫だったように感じました。
posted by minerva at 16:38| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月09日

初めてミュージカルを観に行った話

そもそもこの話には前提が2つあります。

1つ目は、ちゃんとした大人向けのミュージカルを1回くらいは観てみたいと常々思っていた、ということ。
しまじろうとかプリキュアとか、子供向けのミュージカルっぽいコンサート的な演劇は観に行ったことがあるのですが、例えば小学生以下が入場禁止みたいなちゃんとした大人向けのミュージカルというのは経験がなく、一生に1回くらいは観てみてもいいのではないかな、とずっと心の奥底では考えていました。

ただ、個人的に考えるミュージカルの最高峰、劇団四季・宝塚、もしくは「レ・ミゼラブル」などの超有名作品は初めての観劇としてはちょっと敷居が高そう、家からさほど遠くない場所で、会場として1000人を超えないレベルくらい、内容的には楽しそうなもの、2.5次元はちょっと毛色が違いそうなので避けた上で、そんな感じのミュージカルがいいなぁ、と漠然と考えていました。

そして、前提の2つ目は、娘が学校で使うから洋書が何か欲しい、と言い出したこと。
洋書はおろか、英語の文章ですら基本的に学生時代の教科書以外で読んだことがない私には、どんな洋書を選んだらいいのか、さっぱり見当がつきませんでした。
ハリーポッターシリーズは固有名詞がどうにかなれば中学英語でもそれなりに読める、という話は聞いたことがあるものの、さすがに話として長すぎるので、もっと短くて中学生でもそれなりに読める洋書には何があるのか……とりあえず、大きな書店に行くことにしました。

そうして行ってみた書店の売れ筋コーナーに置いてあったのが「がまくんとかえるくん」シリーズでした。
英検4~5級レベルで読めると書いてあり、パラパラとめくってみたら意外と読めるというのもあって、ひとまず買って帰りました。

たまに辞書を引かないとわからない単語が出てくるものの、割とサクサク読み進められて、一通り読んでみると愛すべきおバカ(誉め言葉)のがまくんと、ものすごく優しくて人のいいかえるくんの世界観に魅了されていました。
日本語訳ではなく原書で読むと英語のニュアンスがかなりいい感じに伝わってきて、あぁ原書で読む意味ってこういうところにあるんだな、と感じました。

そんな体験があった直後くらいに、たまたまテレビCMで「がまくんとかえるくん」のミュージカルをやるというのを見て、これだ!、となりました。
会場は900人規模、場所も割と近い、未就学児入場不可、ということで諸々希望条件を満たしていたので、これはもう行けってことなのかな、と判断して、サクッとコンビニでチケットを取りました。

迎えた当日。
主演の2人がふぉ~ゆ~のメンバー2人だからなのかどうなのか、観客は98%が女性でした。
席はおおよそ満席で、チケットがすごく取りやすかったり、当日券の販売もあったりしましたが、埋まるものなのだなぁ、と感じました。
開演前に観賞中の注意事項をがまくんとかえるくんが放送で説明してくれる辺り、舞台演劇っぽいなぁ、と思ったりも。

そして、開演。
座席位置は1階席の真ん中辺りだったのですが、思っていた以上に観客席と舞台が近く感じられて、出演者が大きく見えるなぁ、と感じました。
舞台装置も話に合わせて自然に変化させるところとか、舞台後方で生演奏しているのが見えるところとか、子供向け着ぐるみミュージカルとは一線を画すものがあって、いろいろ感心しました。

また、ミュージカルなので歌が始まると自然と客席が手拍子を打ち始めるので、舞台と観客の一体感も楽しかったです。
マイクを通しているとはいえ、声がしっかり通っているところとか、ダンスのキレがいいところとか、ちゃんとしたミュージカルを観た、としっかり感じられました。

ストーリーはというと、原作の「がまくんとかえるくん」はほぼつながりのないショートストーリー集なのですが、それを1本の連続した話に組み直していて、いろいろ上手いなぁ、と感心しました。
それぞれの話も原作とはちょっと変えているところがあったのですが、原作の方がよかった、みたいなのはなかったです。
例えば、「サプライズ」というがまくんとかえるくんがお互いの家の玄関の落ち葉をこっそり掃除してあげる話があるのですが、原作だとお互いの家に行くときも帰りも2人は道中で出会わないのですが、舞台だとバッタリ出会ってしまって、行きの道ではこれから何をしようとしているのか、帰りの道では今まで何をしてきたのか、お互いものすごく焦って誤魔化していて、いい感じの微笑ましさになっていました。

主演の2人については、ちゃんと原作のがまくんとかえるくんに見えました。
愛されるおバカさんでちょっと面倒くさい性格のがまくん、ものすごくいい子でがまくん思いのかえるくん、それぞれがそれぞれによかったです。
2人が同じグループで活動しているからというのもあるかもしれませんが、すごく仲が良さそうで息もピッタリでした。

そんな感じでそこそこにミュージカルを堪能したわけですが……もう1回行くっていうのはないかなぁ、と思ってしまいました。
1番引っかかっているのは料金についてで、ミュージカルの相場なのだから仕方ないというのはわかるのですが、1回12000円はやっぱり高いなぁ、と。
映画を観るよりも3倍くらいは楽しめたのですが、それなら料金的に5~6000円くらいかな、と。
S席ではなくA席だったら6000円なので相応なのではないかとも思うのですが、A席だったら映画の2倍くらいの楽しさになるかもしれないな、と思うと、やっぱり割高かな、と。

趣味の家庭用ゲームは5000円出せば20時間くらいは楽しめますし、スマホゲームは無課金でやっている、という費用対効果を考えてしまう貧乏性なので、ミュージカル観賞を趣味にするっていうのは、私の性に合わないのだというのがわかりました。

でも、ちゃんとミュージカルを鑑賞してきた、というのはいい人生経験になりました。
posted by minerva at 12:31| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月06日

起業した2人の女性の話(後編)

2人目:スイーツショップ

栄養士の資格を持ち、趣味でずっとお菓子作りを続けてきたという人。
実際にお菓子を貰って食べたことはありますが、正直な話、素人が作ったにしては見た目もいいしおいしいけど、この世には同列以上のお菓子が山のようにあるのに、わざわざお金を出して買うのかと考えるとどうだろう……というレベルのものでした。

でも、子供が小学校に入って子育てが一段落したこのタイミングでなければもう起業できるチャンスはない、自分が働きに出れば月収20万円くらいだから、利益が月20万円出なければ辞める、という条件で家族はしぶしぶ許可を出した、とのことでした。

事業計画的には、駅からそれほど遠くない場所に知り合いの不動産屋から安く店舗が借りられるので、そこで店を開く。お菓子類は自宅で作成して持ち込む、というものでした。

この計画を聞いた時点で、この計画を聞いたすべての人が絶対に失敗する、と考えていました。
月の利益20万円というのは売り上げでなはなく純利益とのことで、それってかなり厳しくないか?、と。
お菓子をどれだけ売らないといけないのか、不動産を借りるならランニングコストも結構なものになるし、商業用のオーブンとか初期投資もかなりかかるはずで、本当に利益の出る見込みがあるのか、と。
それに、オープン当初はお試しで買いに行くこともあるけど、3ヶ月くらいして人が落ち着いてきたときにどうなるのか、本当に大丈夫なのか、と。

本当にもう99%失敗する未来しか見えませんでした。

が。

ここから予想もしなかった結果が待っていました。

さすがに当初の計画のままだとコストがかかりすぎるという結論になったようで、計画をいろいろ変更。
まず、駅の近くで店を借りることを中止し、自宅敷地内に小さな小屋を建ててそこを店舗とすることで家賃を実質ゼロに。
また、営業日を土日のみに限定、人を雇わずに全て1人でやることで人件費を削減。

そして……いざ開店してみると、お店は開店日には常に行列ができ、キッチリ売り切れる店舗になっていました。
それは開店してから1年経っても2年経っても変わらず、いつしか地域に根付いたスイーツショップになっていました。
立地として決して良くはないものの、店舗が駅から大分離れた場所にあるが故に同業他社がおらず、それなりに安く提供されているというのもあるかとは思いますが、この結果は誰も予想していませんでした。

運がよかった部分は確かにあったとは思うのですが、1人目の人と決定的に違っていたのは、誰にでもできることをやったわけではないところだったのだろうな、と感じました。
誰にでもできることであれば始めやすくはあるけれど、飽きるのも早いし続かない、それを目の当たりにしたように思っています。
posted by minerva at 12:37| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月09日

起業した2人の女性の話(前編)

私の凄く狭い人間関係の中ではありますが、収益を求めて起業した女性が2人います。
全く両極端な結末となっていたので、それについて書いていこうと思います。
なお、又聞きで聞いた情報なども含んでいますし、起業に関して直接その2人の女性と話したことはありません。あくまで一歩離れた位置から見た話となっています。

1人目:YouTuber
YouTuberについてどこまで起業と言っていいのかどうかはわからないのですが、少なくとも収益を求めてキッチリ機材を揃えてやっていたとのことだったので、起業という表現にしました。
なお、この人のチャンネルはもう存在しません。

時期としては多分もう7~8年前、夫が会社の忘年会経由で「YouTubeはじめました」みたいな手作り名刺を持ち帰ってきたときに始まりました。
YouTubeを始めたというのは夫の同僚の妻で、私と年齢的には同じくらい、1人息子がいる人でした。
私の中では、夫宛に家族年賀状が届く、お中元・お歳暮を贈ってくれる人、という認識でした。

この頃は子供を使ったYouTubeチャンネルが流行しているときで、やれどこぞの遊園地に行ったとか、どこそこへ旅行に行ったとか、個人的には「知らない人のホームビデオを見て何が楽しい?」思っていたのですが、娘が結構そういう動画を見ていたときで、便乗して始める人っているんだなぁ、と思っていました。

それで、もの凄く薄い関係しかないけど、それでも知っている人がYouTubeを始めたというなら1回くらい見てもいいかなぁ、と思ってちょっと見てみました。

親は顔出ししないとか、子供の顔はモザイクを入れるとかのチャンネルも多い中、親子共々ガッツリ顔出ししつつバッチリメイクで出てきたことにまずビックリしました。
映像もそこそこ編集され、週に5回は更新していたりもして、本気でやろうとしている感じはありました。
ただ、どこそこへ旅行に行ったとかの何番煎じの話題なのかなという動画が多く、全体的に漂うお金持ちアピールとマウント感……これを好意的に見る人がいるのだろうか?、という状態でした。
また、全○種のシールを全て当てるまでお菓子を食べ続ける動画とかが山ほどある中、全8種の食玩を5個買って開封してみた動画とか、何をもってそれを撮影して公開しようと思ったのかわからない動画も多々ありました。

全てが既存動画の劣化コピーでしかなく、アドバイスしてくれる人もいないのだろうな、と感じました。
単純にキラキラママを演じたいとか誰かにマウントを取りたいのであれば、これはこれで自己満足としてやればいいと思うのですが、本気で収益化したいという話を又聞きで聞いたりして、怪しいコンサルにでも騙されて高いマニュアル買っちゃったのかな、と変に勘繰ってしたりもしてしまいした。
再生数は3桁前半がほとんど、たまに1000を超えるのがある程度。
とても収益化に結び付きそうにはありませんでした。
でも、更新頻度が高いので、そこは頑張っているなぁ、と思っていました。
YouTubeチャンネルと紐づいてTwitter、インスタグラムを作ったりもしていました。

そんな感じで生暖かく見守っていたのですが、チャンネルが開設されて半年もしないうちに、子供を使った動画の収益停止のニュースが流れました。
すると、光の速度でチャンネルが一時休止となり、動画は全削除、お金にならないとわかったらもう意味はないんだ、とちょっとビックリしました。

……というところで終わればよかったのですが、約1年後内容を変更してチャンネルが再スタートしました。
なぜそれを知ったのかというと、チャンネル開設時と同様の名刺が再び回ってきたから。
少しだけ違っていたのは、事前にチャンネルを見たという人から、3分も見ればお腹いっぱいになる内容だった、という感想があったこと。

怖いもの見たさで見てみれば、「○○の教育チャンネル」という名前の教育系動画に変貌し、幼稚園での過ごし方やらトイレトレーニングやらの幼児に関する情報がいくつもアップされていました。
そういえば、1人息子をどこぞの私立小学校に入学させることができたとかの噂を聞いていたので、そこで何かしらの自信を付けたようでした。
それでもまぁ一応見てみるか、と適当なのを選んで見てみると……3分でお腹いっぱいになるという内容というのは確かにその通りで、多分たくさん教育系の本を読んで勉強したのだろうというのはわかるものの(ちょいちょいいろんな本からの引用が入る)、子育て経験は1人だけでしかもまだ小学校低学年だという人のアドバイスをわざわざYouTubeで誰が聞こうと思うのか。
それこそ、何年も幼稚園や保育園で働いていた人とか、講演会を開いているような人たちのYouTubeチャンネルが山ほどあるのに。

案の定、再生数は伸び悩んで、ほぼ全ての動画が再生数2桁。
そこから考えると、子供を使った動画がそこそこの再生数になるっていうのは間違ってはいないのかな、というのは感じました。

それで、子供が小学校低学年ということは、子育てについて語れる内容が数年分しかないということで、3ヶ月もしないでおそらくネタが枯渇。
何を考えたのか、今度は女性向け雑誌の付録紹介を開始しました。
まずは登録者数を増やすことを考えたのか、当時収益化されていなかったショート動画形式に移行したりもしていました。
でも、この世にはその月に発売される全ての雑誌の付録を紹介する動画もあるのに、1冊だけピックアップされた雑誌の付録を紹介したところで誰が見てくれるのか。

その後も迷走は続き、次第に私生活を切り売りするような内容になっていきました。
例えば、過去にあった親との確執を語って今自分の子育ては成功しているアピールをするとか、節約方法紹介としてウォーターサーバーとネイルサロン通いを辞めたら年間数万円節約できましたとか(それは節約ではなく贅沢を止めただけだと思わずツッコんだ)。
収益化できないのがわかった上で息子を再登場させたり、旅行動画を再び載せたり、次第になりふり構わなくなってきている感じになっていました。

そして、ある時突然「ネットに疲れた」という言葉を残してチャンネルは削除されました。
付随していたTwitterやインスタグラムのアカウントも消え、いつしか年賀状も届かなくなり、今どうなってしまったのか、わからなくなってしまいました。

おそらく、似たような感じでYouTubeを始めたけどやめてしまった人というのは少なからずいるのではないかな、と思います。
やはり、収益化するレベルのものを求めるのであれば、何かしら人には負けない個性であったり突き詰めた何かがなければダメなのだと思います。
とりあえず、人と同じことをしてもダメなのだと。
posted by minerva at 11:32| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする