2025年11月19日

爆弾・観てきました

ふざけている感じがなく、ものすごく真剣な演技している佐藤二朗さんをCMで見て、この映画が観てみたいな、と思って観に行きました。
福田雄一監督作品以外での佐藤二朗さんをあまり見たことがなかった、というのもあり。

行ったときはもう公開3週目だったので、劇場は3~4割埋まっているくらいでしたが、3週目でこれだけ人が入っているなら十分ヒットしているのだろうな、と感じました。

上映時間はトータル150分あってかなりの長丁場でしたが、そこまで長いとは感じませんでした。
映画の大半は取調室の会話劇だったのですが、会話のテンポがいいのと、セリフにいい感じの緩急がついていて、ずっと引きつけられていました。

目当てだった佐藤二朗さんの演技については想像以上で、スズキタゴサクのいい意味で人をイラっとさせるしゃべり方だとか、人の心を飲み込んでいく感じとか、これは多分日本アカデミー賞の助演男優賞を取るだろうな、と思えるくらい素晴らしいものでした。

反面、主演の山田裕貴さんは、決して演技として間違っているわけではないし十分上手いのですが、取調室でスズキタゴサクと同レベルだったかなと考えると、ちょっと劣っていたのかな、と感じてしまいました。
むしろ、要所要所で重大ヒントを出してくれる染谷将太さんが演じる等々力の方が存在感があったように感じたくらいで。
この感覚は「凶悪」のときと少し似ていて、あのときも主演の山田孝之さんは十分上手いのだけど、助演のピエール瀧さんが圧倒的で少し見劣りしてしまうな、と感じていました。

それでも、すごく面白い作品だったので、映画館で見る価値はあると思います。

では、ここからネタバレありの感想です。

原作を知らず、TVCM以外の事前情報を入れずに観に行ったので、スズキタゴサクを取り調べる人がトータル3人いて、主演の山田裕貴さん演じる類家が出てくるのが結構後半になってから、という流れにはちょっとビックリしました。
最初から最後まで、もしくは早い段階から類家が取り調べをするものだとばかり思っていました。
類家の存在感がちょっと薄いな、と感じたのはそういう部分もあったからなのですが、類家が出てくる前の取り調べもそれはそれで十分意味があることだったので、類家が出てくるタイミングは間違っていないと思えるだけに、ちょっと歯がゆい感じがしました。

佐藤二朗さんの演技は最初から最後まで凄かったのですが、特に印象に残っているのは爆破予告動画の部分で、いろんな人たちをなぜ殺すのかをもの凄く早口でまくし立てるところをワンカットで出していたところは演出もよかったな、と感じました。
この部分だけ何度も見返したいと思うくらいで、動画サイトにここだけ無料公開してくれたら動員数がもっと増えるのではないかな、と思ったりも。

話の終わり方についてはちょっとモヤモヤが残る感じで、スッキリしなかったところには一長一短ありました。類家とスズキタゴサクの対決は引き分けということになっていたので。
ただ、類家とスズキタゴサクの決着がここでついてしまうのはちょっと違う感じがしましたし、内容的にスズキタゴサクの勝ちで終わるのもおかしいですし、類家が勝つ終わりになるとスズキタゴサクが負けたことになって、それもまた違うのではないかな、という思いもありました。
この辺りも歯がゆかったです。

それでも、続編が映画化されるならまた観てみたいです。
posted by minerva at 15:39| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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