「鬼殺しの我道再演」
雪山しめじ・全3巻・スクウェア・エニックス(ガンガン)
★ ★
特殊能力が一般的になった世界で、悲劇を回避するために記憶を保持したまま過去に戻ってやり直しをする青年の物語。
記憶を活かして悲劇を回避することも出来るが、出来ないこともある、というのが示された辺りまではよかったが、その後は割と普通の異能力バトルものになってしまい、最後は打ち切りだった。
絵は上手かっただけに、残念。
「怪異の掃除人・曽根崎慎司の事件ファイル」
八橋はち・一迅社(ゼロサム)
★ ★ ★ ★
警察の手に余る怪異事件を解決する青年の話。
絵でしか表現できない部分でちゃんとヒントを出していることで、コミカライズしていることの意味がちゃんと分かるようになっているのがいい。
いい意味で怪異の気持ち悪さもあり、引き込まれる。
話は若干わかりにくい。
「Q.E.D. UNIV.」
加藤元浩・講談社(月マガ基地)
★ ★ ★ ★
上記作品の続編。
主人公がMITの修士課程に進み、ヒロインがハーバード大学に入学するところから始まる。
舞台がアメリカになったことで、これまでとは少し違う話になっているが、基本は同じ。
前作が好きなら読み続けていい。
「腐れ縁ほど切り難い」
陽東太郎・スクウェア・エニックス(ガンガンJOKER)
★ ★ ★ ★
人と人との腐った縁を切る縁切りやの物語。
作中には縁結びやも登場し、人と人との縁とはどんなものなのか、というのを改めて考える機会になる。
話の結末も納得できるものが多く、サクサク読める。
「復讐は合法的に」
和サン・一迅社(ゼロサム)
★ ★ ★ ★
弁護士資格を持ち、多額の金を払うことで復讐を代行してくれる人の話。
扱うテーマは割とよくあるものなのだが、絵が上手く、読んでいて素直にスカッとできる。
話にもそこまで都合の良さはなく、でも実際にやろうと思っても出来ないだろうというラインを保っているのがいい。
「みいちゃんと山田さん」
亜月ねね・講談社(シリウス)
★ ★ ★ ★
山田さんが働くキャバクラに、頭も要領も悪いがどこか放っておけないみいちゃんが入って来る。
1年後に殺されることになるみいちゃんと山田さんの交流を描いた話。
発達障害グレーゾーンの話なども入っていて、見た目よりも内容が社会派な部分があるが、そこがいい。
続きが気になる引きが強いので、一気に読める。
差し替え作品
「美しいばけもの」
山本夜子・全3巻・スクウェア・エニックス(Gファンタジー)
★ ★
黒い肌に白い髪という特異な容姿をしていたため村人から虐待されていた少年が、ある日生贄として巨大な赤い狼に捧げられる。その狼に助けられた少年が、狼と共に旅に出ることになる。
第1話が漫画大賞受賞作の連載化バージョンなので、第1話の出来はかなりよい。
ただ、その後の展開は尻すぼみな感じで、最後も打ち切りで終わってしまった。
設定を上手く消化できなかった印象。
「Q.E.D.iff」
加藤元浩・全30巻・講談社(マガジンR)
★ ★ ★ ★
上記作品の続編。
タイトルが変わっても、登場人物たちが進級したりはしていない。
実質1巻が前作の51巻目のような感じなので、前作が好きならそのまま読み続けて問題ない。
終盤は事件と並行してアメリカのハーバード大学に留学するための話が始まり、高校卒業まで話が進む。
その辺りの話が始まってからの方が面白く読める。
「ごっどくん」
兎乃心・全4巻・スクウェア・エニックス(ガンガンJOKER)
★ ★ ★
子役として活躍する少女は、CM撮影の際に誤って死んでしまうが、ごっどくんという神に助けられで不老不死となり、人の精神を赤ちゃんにまで戻す・記憶そのままに姿だけ赤ちゃんに戻す、という能力を得る。
今まで大人によって人生を左右されてきた少女は、その力で大人に復讐することを決める。
サスペンス風味のある復讐もので、単純に読んでスカッとしたい人向け。
復讐の過程は理に適っていると感じられるものが多く、そこまで都合の良さを感じないのがいい。
最後の方の展開は多少強引ではあるが、主人公が能力を失うまでをちゃんと描かれていて、きれいに完結している。
「願いのアストロ」
和久井健・全6巻・集英社(ジャンプ)
★ ★
1人の実子と12人の養子を持っていた世剣組の組長が死去。跡目争いが起こる中で地球に隕石が降り注ぎ、生き残った人たちは自分が望んだ特殊能力を得た。13人の子供たちはその能力で誰が跡目を継ぐのかを争い始めた。
「東京リベンジャーズ」の作者による作品なので、戦闘シーンや不良たちの描き方などはやはり上手いな、と感じる。
ただ、登場人物が多く、全体的な掘り下げが浅い。
最後は打ち切りで話がきれいに終わらず残念。
コミックスでは、平和になった後の後日談が読める。
2025年11月10日
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