タイトルだけは聞いたことがあって、たまたま見たCMでどうやら謎解きADVらしいというのがわかったので、プレイしてみることにしました。
20年くらい前のゲームをリメイクするってことは、それなりに面白いゲームだからだろう、というのもあって。
なお、「ウィッシュルーム」と制作会社が同じだった、というのはプレイした後で知りました。
言われてみると、確かに似ているなぁ、と感じました。
オリジナル版はDS「2つの記憶」、Wii「記憶の扉」でそもそもプラットフォームが違う上にUIも結構違うのをSwitch版に落とし込んでいるため、謎解き方法など結構変更点があったようなのですが、オリジナル版は未プレイというのもあり、一通りプレイしてみた感じだと極々普通の謎解きADVだな、と感じました。難易度的にはかなり簡単な方だと思ったものの、一部わかりにくいところがあって、2~3ヶ所くらいは攻略サイトを頼りました。
プレイ時間は、「2つの記憶」「記憶の扉」共に8時間くらいで、思いの外短かったな、と感じました。
ゲーム2本分でこの長さ、価格が5500円くらいなのはリメイクだから安めなのかと思ったらそもそもプレイ時間が短かったということで、そこはちょっと残念でした。
謎解き以外の収集要素としては、「2つの記憶」「記憶の扉」共通して折り鶴探し、「記憶の扉」にはそれにプラスして空き缶探しがあったのですが、何も見ない状態で集めようとしたら結構わかりにくい場所にあって自力では無理だな、と思って、ここも攻略サイトを頼りました。
意外とストーリー後半になっても序盤に落ちていたものが取れるようになっていたりして、その辺りは親切だな、と感じました。
ストーリーについては、オリジナル版ではエンディング分岐があったようなのですが、リメイク版は一本道でした。
「2つの記憶」はわりと謎のまま終わった部分もあったのですが、「記憶の扉」では全ての伏線を回収していて、そこはキッチリ調整されているな、と感じられました。
ただ、そこまで驚かされる要素がなく、悪くはないけど……という感じでした。
謎解きについては、「2つの記憶」はちゃんと謎解きっぽいギミックが多かったのに、「記憶の扉」は謎解きというよりもミニゲームっぽいのが増えてしまっていて、「記憶の扉」についてはあまり謎解きをしている、という感覚にはなりませんでした。
「2つの記憶」ではストーリーと絡めてプレイヤーに謎解きを仕掛けている人がいるっていう感じになっていたのが、「記憶の扉」では先に進むために単純にミニゲームをやらされている、という感じになってしまっていたように見えました。
舞台が孤島の洋館ではなく田舎のキャンプ場になったので、謎解きを配置しにくいというのはあったと思うのですが。
では、ここからネタバレありの感想です。
まずは、「2つの記憶」から。
3歳のときに母親を亡くし、そのときから11年叔母・ジェシカに預けられて父親と離れて暮らしていた少女・アシュレイが突然父親に呼び出されて父親の暮らす孤島へ向かう、というところから話はスタート。
孤島到着後、迎えに来ると言っていた父は現れず、様子を見に行ったジェシカも行ったきり戻ってこない、ということで、ここから孤島の探索がスタート。
ただ、探索と言ってもルートは1本道で、孤島のお屋敷に入ってからも入れる部屋がある程度ルート化されていて、いろんな部屋を目的もわからず行ったり来たり……みたいなのはありませんでした。次に行く場所が割と明確に指定されていました。
探索の途中で幽霊のディーと出会い、屋敷を探索していくとディーの記憶が戻っていく、という過程があったので、漫然と探索していく感じでなかったのはよかったです。
ただ、探索途中で父親を騙ったビルに出会ったとき、これは確実に本物の父親ではない、というのがわかりやすすぎたのは少し残念でした。
折り鶴に記されている父親の日記の中のアシュレイに対する想いと、アシュレイに対面したときのビルの態度に差がありすぎて、初見でこいつが犯人だろうな、とわかってしまいました。ここはもうちょっとわかりにくくしてほしかったです。
それで一通り進めていくと事件が解決するわけですが、アナザーという装置のデータを誰に送っていたのか、ビルは本当に死んだのか、その辺りが謎のまま終わってしまっていて、まぁこの辺りは「記憶の扉」でわかるのかな、ということで、続いて「記憶の扉」がスタート。
なお、ここで一旦エンディングが入るかと思いきや、いきなり2年後まで時間が飛んで「記憶の扉」が始まったので、完全に1本の話として扱っている感じになっていました。
孤島での事件後、アシュレイと父親は一緒に暮らし始めたものの、父親は仕事が忙しくてなかなか家に帰ってこず、前回会ったのは半年前、という状態。
そんな中でアシュレイの予定を無視して突然キャンプに誘われ、アシュレイは仕方なくキャンプ場に向かう、というところからスタート。
そんなちょっとイラっとするところからスタートしたのですが、序盤はもっとイライラすることの連続で、それに対してアシュレイが仕方なく色々対処していくのですが、なんでそんなに素直に従うのかな、とずっと思ってしまいました。
例えば、父親に招待されてキャンプ場に行ってみたら、父親は急なシステム障害で会社に戻ることになって、アシュレイは初対面の人たちとバーベキューをすることになるとか、キャンプ場の受付・トミーが職場放棄してギター弾きまくっていて対応してくれないとか、トミーのバンド仲間のエリザベスがいきなりアシュレイに冷たいとか。
中でも1番ムカついたのは、キャンプ場に着くなりアシュレイのバッグが盗まれて、盗んだ少年・マシューを追っていたらマシューが井戸から出られなくなったところを見つけたとき。
マシューが、
「ここから出るのを手伝ってくれなかったら、バッグの隠し場所教えないよ。」
と言ってきたとき。
もう心の底からマシューにムカついて、
バッグはもういらないから、お前このまま井戸の底で野垂れ○ね
と本気で思いました。
でもまぁ、ゲームの進行上助けないわけにはいかないので助けたわけですが、それからしばらくマシューに対しては嫌悪感しかありませんでした。
アシュレイは頼まれるとそれに従ってしまう、という性格のようで、道中も本来の目的のわき道にそれる頼みごとをされることが何度となくあったのですが、何やかんやそれに従ってしまっていて。そこは毎回ちょっとイラっとしました。
また、マシューはそもそも家出少年だったりします。家出の理由は5年前に行方不明になった父親の手がかりを探すため。それで、アシュレイも今日1日だけなら手伝うよ、となるのですが、5年前の事件の手がかりが今日1日でどうにかなるの?、というのもさることながら、ゲームだから仕方ないとはいえ、次々にマシューの父親の手がかりが見つかったりもして、そこはちょっと都合が良すぎない?、となりました。
「2つの記憶」にはなかった物語上の都合の良さはちょっと「ウィッシュルーム」に通じる部分もあって、ここは残念でした。
アシュレイがキャンプ場に来たことが全てのきっかけで事件が始まる、という部分に不自然さはなかったのですが、その後がちょっと……と。
その後、話の本筋はアナザーのことに移って行って、マシューは終盤間際で父親の行方が分かって離脱してしまって、エンディングに本人が出て来ない、というちょっと微妙な扱いで終わってしまって、中途半端な感じも受けました。
まぁ、父親と無事再会できたと言及はされていたのですが。
マシューの話が終わって話の本筋がアナザーになった後は、全てはライアンのせいってことで最終的に片が付くのですが、「2つの記憶」でビルが暗躍したのもライアンのせい、ソフィアがいろいろ裏切ってライアンを手伝っていたのもライアンに操られていたせい、肝心のライアンの目的は記憶媒体の中で形成された人格だけの存在である自分を認めてくれたアシュレイの母・サヨコと会って話がしたいから、アシュレイの肉体からアシュレイを消してサヨコの人格に乗っ取らせようとした、ということになっていて、筋は通っているけどいろんな意味で雑過ぎて酷くない?、と思ってしまいました。
ストーリーの要所要所で監視カメラがズームアップしたり、監視カメラからアシュレイを見ている描写があって、それはライアンが監視カメラシステムを乗っ取って監視してたから、という辺りは演出が上手いと思ったのですが……
ライアンの正体については、「2つの記憶」のビルほどわかりやすくなかったですし、ライアン自身が自分を認識させようと思っている人にしか見えないようになっているとか、それにあっさりアシュレイが騙されてしまうところなど、16歳の幼さもあるかなぁ、と思って、その辺りは納得出来ました。
でも、最後の謎解きは詰めが甘というより、ドンデモ設定過ぎて、筋は通っているけど心のどこかで納得できないところがある、という感じでした。「AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアティブ」みたいな空中技を使っているという感じともまたちょっと違っていました。
悪くはなかったけど……いまひとつでした。
2025年09月03日
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