2025年07月06日

起業した2人の女性の話(後編)

2人目:スイーツショップ

栄養士の資格を持ち、趣味でずっとお菓子作りを続けてきたという人。
実際にお菓子を貰って食べたことはありますが、正直な話、素人が作ったにしては見た目もいいしおいしいけど、この世には同列以上のお菓子が山のようにあるのに、わざわざお金を出して買うのかと考えるとどうだろう……というレベルのものでした。

でも、子供が小学校に入って子育てが一段落したこのタイミングでなければもう起業できるチャンスはない、自分が働きに出れば月収20万円くらいだから、利益が月20万円出なければ辞める、という条件で家族はしぶしぶ許可を出した、とのことでした。

事業計画的には、駅からそれほど遠くない場所に知り合いの不動産屋から安く店舗が借りられるので、そこで店を開く。お菓子類は自宅で作成して持ち込む、というものでした。

この計画を聞いた時点で、この計画を聞いたすべての人が絶対に失敗する、と考えていました。
月の利益20万円というのは売り上げでなはなく純利益とのことで、それってかなり厳しくないか?、と。
お菓子をどれだけ売らないといけないのか、不動産を借りるならランニングコストも結構なものになるし、商業用のオーブンとか初期投資もかなりかかるはずで、本当に利益の出る見込みがあるのか、と。
それに、オープン当初はお試しで買いに行くこともあるけど、3ヶ月くらいして人が落ち着いてきたときにどうなるのか、本当に大丈夫なのか、と。

本当にもう99%失敗する未来しか見えませんでした。

が。

ここから予想もしなかった結果が待っていました。

さすがに当初の計画のままだとコストがかかりすぎるという結論になったようで、計画をいろいろ変更。
まず、駅の近くで店を借りることを中止し、自宅敷地内に小さな小屋を建ててそこを店舗とすることで家賃を実質ゼロに。
また、営業日を土日のみに限定、人を雇わずに全て1人でやることで人件費を削減。

そして……いざ開店してみると、お店は開店日には常に行列ができ、キッチリ売り切れる店舗になっていました。
それは開店してから1年経っても2年経っても変わらず、いつしか地域に根付いたスイーツショップになっていました。
立地として決して良くはないものの、店舗が駅から大分離れた場所にあるが故に同業他社がおらず、それなりに安く提供されているというのもあるかとは思いますが、この結果は誰も予想していませんでした。

運がよかった部分は確かにあったとは思うのですが、1人目の人と決定的に違っていたのは、誰にでもできることをやったわけではないところだったのだろうな、と感じました。
誰にでもできることであれば始めやすくはあるけれど、飽きるのも早いし続かない、それを目の当たりにしたように思っています。
posted by minerva at 12:37| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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