2025年06月03日

祇(くにつがみ)・クリア

割と最近「大神」をクリアして、「大神」の続編が発表された中で、この作品も「大神」系列の作品っぽいようだったので(「大神」と「祇」のダブルパックが発売された)、これは「大神」の続編の前にプレイした方がいいのかな、と思ってプレイしてみることにしました。

ただ、ジャンルがアクション+シミュレーションだということで、難しいゲームだったらクリアできないかもしれない、と思って事前に難易度を調べてみたら、難易度設定は出来ないけどそこまで難しくもないしむしろヌルゲーと言えなくもない、くらいの意見がちらほら見えたので、これなら大丈夫だろう、と思って購入に踏み切りました。

結果。

無茶苦茶難しかったです。

アクションが苦手過ぎて「The Last of Us」の最低難易度で107回死んだ私には激ムズゲームでした。
何度もゲームオーバーになって何度もやり直して、本当にギリギリで2周目をクリアしました。
ただ、かなり頻繁にオートセーブが入るのでやり直しがしやすいこと、1周目の終盤から使える陰陽師がチート級に強いということがあって、その力で何とか無理矢理押し切ることは出来ました。
陰陽師なしだったら、1周目もクリアできていないと思います。
多分、この機能があるからヌルゲー判定をする人が出てくるのだと思いますが、個人的にはものすごくありがたい救済措置でした。

プレイ時間は40時間くらいで、全ミッションクリア以外のトロフィーは取りました。
パリィができないので、「後の先でしょうけらにトドメをさせ」「しょうけらの攻撃に対して弾きを3回成功させろ」が無理でした。
攻略サイトにも、タイミングがかなりシビアだと書いてありましたし。

そんな感じで、まずはシステム周りの感想ですが、覚えないといけないことが割と多いのと、夜の襲撃に備えて昼に準備するときは時間制限があるというのがあって、序盤は何をすればいいかよくわからない→なんか夜になって敵が襲ってきた→主人公・宗の力だけで乗り切る、みたいなこともあったりしました。
3ステージ目くらいから、村人の転職・移動、産霊での強化、結晶の使い方などなどがわかってくるのですが、それに伴って敵の出現位置が増えたり、戦い方を考えないといけない敵が出てきたりして、プレイヤーの理解度と共にステージが難しくなっていくようになっていました。その辺りのバランスは割といい感じでした。

ただ、ステージのギミック的なもので初見殺しの場合がわりとあったり、攻略サイトなしだとボスの勝ち方がわからないとかはそれになりあって、何も見ないでクリアするのは結構難しいのではないかな、と感じました。
私は女郎百足辺りから攻略サイトを頼るようになりました。

各ステージに設定してあるミッションをクリアする度にパワーアップアイテムが手に入るとか、解放した村を復興すると少しずつ宗が成長するとか、やり込み甲斐がある部分は好きでした。

ストーリーに関しては、SFC以降のゲームとしては1番説明がなかった作品ではなかったかな、と感じました。このゲームに比べたら「ICO」とか「人喰い大鷲のトリコ」は100倍説明してくれてます。
ゲーム中でセリフはほぼほぼないですし(世代が「いってらっしゃい」「おかえりなさい」を言うくらい)、他のゲームではステージ―ギミックとか敵のこととか戦い方とかをキャラに説明させることも多いですが、このゲームではチュートリアルとしての説明文が出るだけでしたし。
しかしながら、映像だけでいろいろ察しろ、という感じではあったのですが、それなりに理解できる感じにはなっていて、これはこれでこういう描き方はいいのかもしれないな、とも思いました。

では、ここからネタバレありの感想です。

このゲームの世界観としては、人間のせいで穢れてしまった山を浄化するために、巫女である世代とそれを守る霊体の宗が村人たちの力を借りて穢れた化物を倒していく、というシンプルなものでした。
各ステージでやることはいろいろ違いますが、最終目的は穢れを祓うことで、ストーリー的な起伏は乏しかったです。

でも、穢れを祓って行くうちに、世代は次第に弱っていって、中盤で体に様々な黒い模様が浮かぶようになり、終盤では自立歩行が出来なくなり、最終ステージ直前では右手しか動かせなくなっていく様をただ見ているしかない、というのは結構くるものがありました。

それで、1周目のエンディングでは穢れを体にため込んだ世代が石化してしまって、山の穢れは祓われたものの石化した世代は村で祀られることになる、という終わり方で、そうなることは仕方ないけどちょっと寂しい終わり方でした。

それが2周目になると真のラスボス・宗咒が登場して、倒すと世代の呪いが解けて世代が生き残ることになっていて、いい感じのハッピーエンドとなっていました。

なお、この宗咒戦は結構苦労して、まともに戦うと第3形態辺りで確実に回復アイテムが尽きて全滅ルートに入ってしまうので、村人を全員陰陽師にして、宗はひたすら逃げて陰陽師の式神で攻撃→ダウンしたら結ノ舞で追撃を入れる、を繰り返して無理矢理倒しました。倒しきるまで14分かかりました。
初戦で全くダメージが入らないのを見て、ネットでこの攻略法に辿り着きました。
上手い人はきっと正面から戦って勝てるのでしょうが、私には無理でした。

そんな感じで2周目を終えたところで、いつも通りの考察ページ巡りを始めました。

とりあえず私の考えでは、1周目のエンディングで宗の仮面が取れたとき、どうも宗は女らしいというのが見えたのと、ラスボス戦で形態変化するときの宗咒の体つきか女性っぽいところを強調していたので、宗っていうのは世代と同じく元々は巫女で、それが霊体化したのではないかな、と。
それが闇落ちしてしまったのが宗咒、将来的にそうなってしまうかもしれないのが宗で、山が穢れる度にそれを繰り返してきて、石にになってしまった世代もいずれは宗みたいに巫女の守護者として霊体となって戦うことになるのではないか、と思いました。
でも、2周目のエンディングで、繰り返しの歴史は終わったという感じのモノローグが流れたので、宗咒を倒したことで、山が穢れる→巫女が浄化する→巫女が石化という流れを断ち切ることができたのかな、と。

という辺りまでは考えられたのですが、ネットで考察を調べるとその先の話もいろいろ書いてありました。

このゲームのタイトルは「祇(くにつがみ)」なのですが、漢字としての「祇」は正しくは「くにつかみ」と発音するのにあえて「くにつがみ」と読ませていることに意味がある、ということを制作者が明言していて、エンディングで「祇」のタイトルが大写しになる場面があるのですが、1周目では特にロゴに変化はないのだけど、2周目ではロゴの周辺にある飛沫が消える演出が入っていて、これが濁点が消えることを暗示しているのではないか、と。それで、「祇」っていうのは地上の神様のことで、ここから地上の神様の話が始まることを示している、と。
ちなみに、「大神」の主人公は天照大神ということで太陽の神様なので天の神様の話で、「祇」は地上の神様の話としてその辺りを対比させているのでは、と。

この辺りのことは全く考えていなかったので、調べてみてよかったな、と感じました。

難易度としてはちょっときつめだったのですが、この辺りを考察できるゲームは久しぶりだったので、その辺りも含めてプレイしてよかったな、と感じました。
posted by minerva at 16:21| Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください