事の発端は約1年前、受験が終わったらやりたいアプリゲームがあるという娘の要望に応えたこと、でした。
そのゲームが「プロジェクトセカイ」で、そこから娘が結構ハマって、私にも一緒にプレイしてほしいと散々言ってきていたので、まぁ音ゲーのアプリはプレイしたことなかったし、面白そうだからプイしてみるかな、と思って昨年の5月くらいからプレイし始めました。
そのゲームの劇場版が公開されるということで、来場特典もあるから絶対に観に行きたいと娘にせがまれ、時期的にも定期テストに被っていないし、タイミングとしては悪くない、ということで一緒に観に行きました。
とにかくゲームをプレイしている年齢層として小中高生の未成年女子が圧倒的に多いというのは知っていたので、日曜日の昼に行ったらグッズ売り場が大変なことになると思ったので、日曜の早朝に観に行きました。
……という風に考える人が多かったのか、劇場としては半分くらい埋まっている中で母と娘で観に来ている、という人が圧倒的に多かったです。男女割合は2:8で女子が圧倒的に多かったですが、若い男性も結構いました。
まずネタバレのないところからの感想ですが、完全に一見さんお断りの内容でした。
初音ミクは知っているから観てみよう、くらいの感覚で行くと、全体の1割も話が理解できない上に楽しくないと思われます。
ゲームとして「プロジェクトセカイ」を少なくとも2ヶ月くらいやり込み、進級前のストーリーを読破し、6人のバーチャルシンガーと20人のキャラの顔と名前と関係性を全て把握した上で観ないといけないです。
というのも、作中で人間関係の説明は一切ないですし、各キャラが何を目的に音楽活動をしているのかなども含めて、全て知っている前提で話が進むからです。
でも、わかった上で観てみると、細部まで非常に作り込まれていて(具体的にはネタバレありのところで)、よくぞここまでゲームと映画それぞれの制作チームで摺り合わせしたものだな、と感心しきりでした。
原作がある作品の劇場版となると、どこかしらで原作との相違点で違和感を持ってしまうことがよくありますし、劇場版だけの主役級オリキャラがいたりするものなのですが、この作品で登場するオリキャラは違うセカイのミクのみで、他のキャラはモブに近い扱いだったりして、その辺りのさじ加減が上手かったです。
また、ゲームのコンセプトでもある、全てのユニット・キャラの間に格差をつけないというのもしっかり踏襲されていて、若干レオニが出番多めかなというのはありましたが、全てのユニット、キャラがほぼ平等に出てきていました。
劇場版ともなるとどれかのユニットにスポットが当たりがちになりそうなところを、本当にうまく調整したと感じました。
そして、終盤のライブシーンのクオリティがものすごく高かったのもよかったです。
エンディングロールでライブシーンのみ別注で作っていたとわかったのですが、もうヌルヌル動きまくっていて、これを見るだけでも劇場に来た価値あったな、と感じました。
3DCGを使っていないので、通常シーンはどうしても角度的にちょっと顔がおかしく見えるとかはあったのですが、ライブシーンはもう別格でした。
ゲームをプレイしている人なら是非に、と勧められる作品でした。
では、ここからネタバレありの感想です。
脚本も監督も本当に原作をちゃんとやり込んでいるな、とわかる小ネタが随所にあったので、以下に一部抜粋します。
・焼きそばパンを食べる一歌
・奏の家の作り置き総菜に描かれた穂波の謎生物の絵
・遥のペンギン愛
・ビビバス・ミクの壊滅的料理音痴っぷり
・司の叫び声が110デシベル
・まふゆの母親の過干渉
・えむが「TAIYAKI」と書かれたシャツを着ていて、ちゃんと腹からたい焼きを食べる
こういうネタが本当に随所に盛り込まれていて、これは相当な原作愛がないと出来ないよな、と感心しきりでした。どこかで原作との違いが出てきそうなのに、それがない上に凄まじい数盛り込んできている、という。
また、3組いる兄弟姉妹もワンカットではありますが、全員がそれぞれ同じ家に住んでいるというのを見せていましたし、原作に登場する家族たちも出てきましたし、一歌の両親を初見せしたりもしていて、本当によく作り込んだものだと思いました。
映画だとどうしてもクライマックスなどの演出で全員集合シーンが必要になってくるけど、ゲームのストーリー上全員が全員同じ空間でお互いを認識すると設定上矛盾が出てきてしまう、という部分についても、同じ空間で位相ずれが発生していて同じ空間に入るけど別ユニットは認識できない、という風に作られていて、ゲーム本編に影響を及ぼさない形で全員集合させるという問題をクリアしていました。
そういう感じで原作ファンに配慮していながら、ストーリーはキッチリ成立させていました。
各ユニットを少しずつ出しながら本編を進めつつ、自然な形で最後のライブにつなげていっていて、単なるキャラ全員出しておけばいいんだろ的な作品にはなっていませんでした。
これなら、ゲームファンであれば、推しの出番が少ないみたいな批判以外の批判って出ないのではないかな、と感じました。
来場回数に応じたゲーム内特典があるので、ゲームでは課金していないのですが、映画はもう1回くらい行くかと思います。
2025年01月23日
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