原作は読んでいないけどアニメは全話視聴済み、という状態で観に行きました。
公開初日の午前中、という人が集まりにくい時間帯に行ったのですが、劇場の1/3くらいは埋まっていて、結構観に来る人がいるのだな、と感じました。
アニメ版は体に起こる様々な事象(アレルギー反応、擦過傷など)に細胞がどう対応しているのか、というのを単発で見せていくものが多かったですが、映画になるとそこを上手く組み合わせていて一つの大きな流れにしていて、この構成機すごいな、と素直に感じました。
1人の健康的な女子高生の体内と、健康診断で要再検査項目が山のようにある不摂生の塊みたいな中年男性の差を見せてくれるところとか、アニメ版になかった演出もかなりよかったです。
また、全体的にアクションシーンがかなり多めで、ここまでワイヤーアクションとか肉弾戦を見せてくれる作品ってあまりないのではないかな、と感じました。
あくまで体内の状況を擬人化しているだけなので人間らしく動く必要はない、とのことで、かなり派手めな演出になっていたことにも納得できました。
笑えるところはそこまで多くなかったものの、話はかなりしっかりした作りで、「はたらく細胞」という作品を2時間の映画にきれいに落とし込んでいました。
事前知識がなくても気軽に見られる内容でもありますし、何も考えずに楽しむことが出来ました。
ここからは、ネタバレありの感想です。
序盤の展開で面白かったのは白血球さんのレセプターが反応するところだったのですが、中盤の肛門付近でのやり取りも結構楽しかったです。
消化不良で原形を留めているコーンとか、漏れないよう必死に筋肉で肛門を押さえつけるところを相撲取りとラガーマンのスクラムで表現したりとか、くだらないけど楽しいなぁ、と。
その後、白血病になったしまった女子高生の体内での話になるわけですが、抗がん剤を爆撃で表現したり、放射線治療で血球たちが消えていくところとか、確かにそういう感じなのだろうなぁ、と思わせてくれました。
それで最終的に骨髄移植で助かるわけですが、病室で担当医師から、
「助かったのはあなたの体の細胞たちが頑張ってくれたからですよ。」
というようなことを言っていたときに、こういう着地点にしたのは素晴らしいな、と素直に感心しました。
本当に脚本が上手いと感じました。
その後日談として、新しい血球たちが誕生して終わるわけですが、生まれ変わった白血球さんが日本刀を持って「殺す、ぶっ殺す。」と言い続けているシーンは後々何を表現しているかに気付いて、ここが1番面白かったな、と思いました。
白血球さんを演じている佐藤健さんの動きが「るろうに剣心」のときの剣心(※)に似ている、という話が予告編のときからあったのを意識しているのか、初めから組み込まれていたのかはわかりませんが、怒られそうだけど多分怒られないギリギリのラインを攻めているなぁ、と感じました。
※念のため書いておくと、剣心は不殺を誓っている剣士。
2024年12月18日
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