8月某日。
夫の体調がよくないというので熱を測ってみたところ、39度オーバー。
これが全ての始まりでした。
ただ、体がだるいとか、咳や鼻水が出るとか、息苦しいとかはなく、ただ熱が出ている、という状態でした。
とりあえず解熱剤を飲んで様子を見てみる?、ということで、そのまま3日ほど経過。
すると今度は人生でなったことがなかったという便秘が発生。
熱は相変わらず下がらず、便秘で発熱することもあるらしいということで、今度は下剤を飲んで様子を見ることにしました。
すると下剤の効果で便秘が解消するとともに熱も下がり、便秘が原因だったのかねぇ、みたいな感じでまた3日ほど経過したところで、再び発熱しました。
今度は40度オーバーで、人間の体温は42度を越えたら死ぬっていうのに40度オーバーが続くってかなりマズい状態では?、となりました。
市販の解熱剤はあまり効いている様子がなく、とりあえず下剤の力で便秘は解消され、症状は高熱のみ。
さすがに40度オーバー3日目は日曜日だったのですが、これはもう医者にかかるべきだと思って、休日診療をしている病院を「♯7119」で尋ねて教えてもらって、4件目に電話した病院で診てくれる、となって病院に向かいました。
まずは高熱の原因は何なのかが知りたかったのでインフルエンザとコロナウイルスの検査をしたものの、陰性でした。
便秘の症状が出ているなら腸の問題では?、ということで、整腸剤と解熱剤が処方されて一旦帰宅しました。
そこから5日。
体温は常に39度オーバー、整腸剤を飲んでいるけど症状に変化なし。解熱剤も効果なし。下剤を止めて整腸剤にしたら便秘復活。
でも、相変わらず症状は高熱と便秘のみで、食欲はそれなりにあるものの熱のせいでそこまで食べられない、というのが続きました。
これはさすがにもう1回病院に行って、血液検査なり何なりしてもらって原因を突き止めた方がいい、ということになって、救急で診てもらった病院にもう1度行きました。
この時点で、ネット検索で高熱の理由をいろいろ調べていたのですが、ウイルスなどの感染症系の確率が40%、悪性腫瘍などの場合が20%あるという記述を見つけて、最悪癌もあるな、と思っていました。
解熱剤が効かないのでウイルス系の症状ではないだろうし、整腸剤の効果がないなら解熱剤が効かない胃腸風邪系でもないのだろうな、と。
それで内科を再び受診して症状を伝え、医師が触診をしたときに、押すと左側の下腹が痛い、という新たな症状が発覚して、じゃあ血液検査とCT撮りましょうか、ということになりました。
大きい病院だとCT撮るだけで予約で1週間後とかになったりするのに、いきなり撮ってくれるんだ、とちょっとビックリしたのですが、おそらく医師はこのとき何かを察していたのだと後々思いました。
約30分後に結果が出て診察室に呼ばれたのですが、医師は結構深刻そうな感じで、
「○○さん、血液検査の結果が結構悪いです。まず、白血球の数が多いです。」
と言ってきたので、これ白血病か?、というのが一瞬頭をよぎったのですが、結果は全く違っていました。
「次にこれがCTなんですが、これが腎臓です。それで、ここに黒い影が見えますよね?これは空気です。通常腎臓に空気が入ることはあり得ません。これは気腫性腎盂腎炎です。うちの病院では対応できないので、これからこちらで入院できる病院を探すので、すぐ入院してください。」
え、そんな悪い状態だったの!?、というのが最初の感想で、よくない状態だとは思っていたものの即日入院って相当では?、とかなりビックリしました。
ただ、このとき「気腫性」というのを「急性」と聞き間違えていて、急性腎盂腎炎って少し前にタレントの山本高広さんが罹った病気で、確か入院&手術したって話だったら、それと似た感じなのかな、とそこまで深刻には考えていませんでした。
なお、山本高広さんが罹ったのは結石性腎盂腎炎なので、また違う種類の腎盂腎炎なので参考にはならなかったと後々知ることになるのですが、このときはそこまで調べられませんでした。
そこから待つこと3時間。
2つの病院に断られ、3件目でようやく入院してもいいよという病院が見つかったので、すぐさま移動。
紹介状とCT画像と血液検査の結果を持って改めて診察を受け、病気の詳細を聞きました。
「気腫性腎盂腎炎というのは、免疫力が下がった状態で本来殺せるはずの細菌が殺せなくなって、細菌が繁殖して膿が出てそこからガスが発生している状態です。ちょっと怖いことを言うと、致死率20%あります。」
このセリフを聞いた時が一番ゾッとしたときで、この病気の最悪は腎臓摘出なのだろうと思っていたら、最悪「死」まであるのか、と。
しかも致死率20%って結構な確率で、(当たり前のことですが)この病気になった人の5人に1人が死ぬってことで、コロナウイルスがまだ未知のウイルスだった初期の初期でも重症者の致死率10%なかったよね?、と。
すぐに入院してくださいってことは、このままだと近いうち死にますよ、という意味なのだと改めて実感しました。
「ただ、幸いと言ってはあれですけど、まだ治療可能の範囲内です。ひどい場合はもっとガタガタの数値が出てきますが、そこまでは行っていません。これから抗生剤の投与、場合によっては手術になります。それにしても、ここまで数値が悪いと意識障害が出たり痛みが出てもおかしくないのですが、なぜ元気なのかわかりません。」
ということで、そのまま入院することになりました。
一応、泌尿器科に強い病院で、そこの医師が治療できると言っているので大丈夫だとは思いつつも、その日の夜はあまり眠れませんでした。
それで改めて気腫性腎盂腎炎をネットで調べたわけですが、この病気になる人は女性の方が数倍多いけれど、90%の確率で糖尿病を併発している、とありました。
あぁ、ここで今まで目を背けてきた糖尿病が出てきたのだな、と感じました。
もう何年も前から健康診断の度に糖尿病と高血圧を指摘されてきたのに、病院通いが面倒だという理由でずっと無視し続けてきた結果が出たのだな、と。
高齢者が家族の言うことを聞かずに免許返納しないのと同じ流れで、家族が言ったところでどうにもならない、夫はむしろ言うとさらに気持ちが頑なになって何もしなくなってしまうタイプなので、太く短く生きるならもうそれでいいんじゃないの、とこちらもこちらで放っておいていました。
それがドカッと襲い掛かってきたわけで。
そこから治療が開始され、最初の3日間は抗生剤投与で様子見だったものの結果はあまり変わらず、ではお腹に穴をあけて体内の膿を出す手術をしましょうとなり、それで膿が体外に出始めたからは一気に症状が改善しました。
私も私で、入院初期はいつ病院から電話がかかってくるのかとドキドキしていましたが、症状が落ち着いてからは普通に寝られるようになりました。(結局病院から電話がかかってくることはありませんでした。)
その後、2週間で無事退院となりました。
最初に病院に行ったときに血液検査をしていたら入院するほど悪化はしなかったかも、という話もあり、高熱って裏に恐ろしい病気が隠れているのだな、と強く感じました。
また、病院で診てもらうなら救急ではなく平日ちゃんと病院が開いているときにするべきだった、とも思いました。救急だと出来る検査も限られていますし、何しろ受け入れてくれる病院が少なかったり、診てくれたとしても処方箋が出せないとか検査ができないとかいろいろ制限がありました。
処方箋を出してもらっても、休日に空いている処方箋薬局が極端に少ないというのもありました。
退院後も保険金の請求を出すためにいろいろ手配したり、何やかんや大変でした。
こういうとき、やっぱり健康って大切だな、と感じました。
2024年11月10日
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