2024年09月14日

ガンガン・10月号感想

本日はガンガンの感想を書きました。

先日、池袋のジュンク堂書店の近くに行く用事があったので、近所の本屋さんには入荷していなかった本が買える、と疑いもせずに訪れました。
目的の本は「竜の花嫁お断り」の最終5巻だったのですが、売り場に置いていないから在庫検索しよう、と検索にかけてみたら、入荷すらされていないことがわかり、ジュンク堂書店の本店で入荷していない本があるのか、とかなりビックリしました。4巻まではキッチリ入荷されているのに、最終巻が入荷されていませんでした。
池袋のジュンク堂書店に通うようになってから30年弱くらいは経過しましたが、ジュンク堂書店に行って在庫切れ以外で買えない本があった、というのは初めてのことでした。
あまり売り上げの見込みのない作品の最終巻が極少部数でしか刷られないのは知っていましたが、ジュンク堂書店で入荷がないのか、と。
紙ベースの本が売れなくなっている、というのはこういうところにも出ているのかな、と感じる出来事でした。

では、ここからガンガンの総評です。
面白かったのは、黄泉のツガイ、無能なナナ、FFLS、など。
今月は割と読み応えがありました。

今月号で、コミカライズネーム構成大賞の開催が発表されていて、いまこの業界で求められているのはこの才能なのか、とちょっと目に留まりました。
少し前に、なろう系小説で人気が出てコミカライズが決まったけど、肝心の描いてくれる人が見つからない、という話を見かけたことがあって、それに近しいものがあるのかもな、と思いました。
ここ最近のコミカライズは原作・作画ではなく、原作・構成・作画、と分かれている場合が結構増えてきている印象もあって、ネームになっている状態なら作画できる作家さんであればそれなりにいるから、原作と作画の間に立つ人が必要になってきたのかな、と。

「「子供を殺してください」という親たち」「ケーキの切れない非行少年たち」の作画担当の鈴木マサカズさんなどは、「それでも、親を愛する子供たち」「教育虐待 ―子供を壊す『教育熱心』な親たち」の構成もやっていたりして、多分1人だと手が回らないから後半2作品は構成のみの担当なのだと思いますが、どれもクオリティが高いので、コミカライズの才能がものすごくあるのだろうなぁ、と感じています。
おそらく、こういう才能がいま求められているのだろうな、と。

では、ここから全作品感想です。
レギュラー連載

ながされて藍蘭島
今月で水鉄砲の話が完結。
さすがに夕立に関しては都合がよすぎると感じたものの、話のまとまりはよかったと思う。

とある魔術の禁書目録
今月は少なめのページ数での掲載。
イギリス編が終わりそうではあるのだが、このペースだともう少しかかりそう。
余談だが、扉の絵を見たとき、最終回みたいだな、と思ってしまった。

無能なナナ
ここから能力者たちをキャンプ外に逃がすための話が始まる様子。
ここにきて能力者としての新キャラが出てきたりもして、まだ出てくるんだ、とちょっとビックリした。
最終的に何人逃がすことができるのか、に注目したい。

英雄教室
今月はスカートめくりを競技化することで合法的にスカートめくりをする、という話。
かなりストレートにパンツが大量に出てくる話だったので、この作品らしいな、と思った。
最後に少しブレイドの心が動いていたので、最終回に向けてのちょっとした伏線なのかな、と感じた。

不徳のギルド
そろそろ今回の話が終わるのかな、と思っていたのだが、もう少し続くらしい。
エロなしの展開で、もうひと山ありそうな雰囲気でもあったので、長くなるかも。

FINAL FANTASY LOST STRANGER
最初にグングニルが通用しなかったとき、来月以降に引き延ばすと展開がダレるなぁ……とちょっと心配になったのだが、最終的に敵の無力化に成功していてホッとした。
エクスカリパーの使い方は上手かったと思う。

裏世界ピクニック
今月は休載。

金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~
今月でようやく文化祭の前振りが終わり、次回から文化祭の本番になる様子。
女装したアルトに惚れてしまう人が出てくる、というのはアルトが女の子顔なのでお約束かな、と感じた。

おじさまと猫
今月はふくまるが兄猫を探すために散歩に出るための前振りだった。
買われていったふくまるの兄弟猫たちがそこまで幸せになっていない、というのはどうなのだろうなぁ、と思う部分もある。
最終的に兄猫を見つけるところまでは行くと思うので、そこからどうまとめるのか、に注目したい。

社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。
今月は幽霊の分身が誕生して単身で会社に行って立ち去れをする話。
幽霊が分裂するのはそれはそれでアリかな、とは思ったのだが、ちょっとネタ切れ感ある設定だったようにも感じた。

ワンルーム、日当たり普通、天使つき。
今月はのえるの家につむぎが遊びに行く話。
森太郎と誰かの話ではなく、女の子同士のつながりが描かれていたのはよかった。
オチはちょっとわかりやすすぎた感じで残念。

戦隊レッド異世界で冒険者になる
戦いに勝ったとしても敵を殺さない、というのはお約束かな、と感じた。後々再登場しそうなキャラでもあるので。
戦い自体が結構長引いているのは気になる。もっとサクサク進んでほしいのだが……

オウルナイト
今月は休載。

僕の呪いの吸血鬼
今月は敵を罠に嵌めて殺す話。
こういう戦いの場合、何度となく敵と形勢逆転することがあるのだが、今作は割と主人公側が無双する展開で、一周まわってちょっと新しい展開だな、と感じた。
サクッと戦いが終わったのもよかった。

黄泉のツガイ
今月は戦闘シーンメインの展開で、最終的に敵が逃げる展開なのだろうな、とは思っていたものの、流れ自体は割と自然で都合のいいところがなかったので、これはこれで面白く読めた。
生徒手帳を手に入れているところはちょっと都合のいい感じもしたが、次回で何かしらフォローがありそう。

千万社異世界通商部
ここにきて千万社の社員たちが全員出てくることとなって、全部で7人というのは随分少ないな、と感じた。
メインキャラの数的にはちょうどいいくらいだとは思うが……
とりあえず、コミックス発売後として展開的に終わる感じではないな、とは思った。

ひねくれ騎士とふわふわ姫様
今月は城での生活について設定を固めるための話のように見えた。
のんびり城で暮らすだけではなく、それなりに嫌がらせをされたりとかの展開も入ってきそうな感じもあったので、展開としてメリハリはありそうだな、と感じた。

龍神の姫
展開として、今月辺りで呪われた神をどうにかするくらいになっていないとダメだと思っていたら、案の定次回に続く展開で、これはちょっと展開が遅すぎる、と思ってしまった。
人気が出る前に展開が遅くなると打ち切りになりやすいので、今後がちょっと怖くなった。

鬼殺しの我道再演
敵が割と小物感溢れる感じだったので、敵が逆転する展開はないと思ってはいたものの、最後の展開はちょっと都合よく見えてしまった。次回に何かしらの説明はあるとは思うのだが……

アナスタシアの生きた9日間
序盤から割とサクサク人が死ぬ話だな……と思っていたのだが、勇者の能力で生きていれば重傷でも回復可能ということで、今後は味方が死ぬっていうのはあまりないのかもな、と感じた。
展開が早いのは割といいと思う。

VTuberのエンディング、買い取ります
今月から炎上系にシフトしたVTuberの話がスタート。
政治系の話から炎上したとか、炎上を利用してフォロワーを増やそうとするとか、割とリアリティがあるな、と思えてよかった。

切崎花梨は殺させない
今月から第2章スタート、という雰囲気。
命を狙われているので引っ越したというのはいいのだが、普通に学校に通うのはいいのか?、と思ってしまった。
また、和也の先生がまた都合よくいろいろ手配していたりもして、ちょっと便利に使い過ぎかな、とも思ってしまった。

リモート授業になったらクラス1の美少女と同居することになった
それなりに一緒にいるかもしれないというのを匂わせたことにより、勘のいい子が何かに気付く、という感じの展開で、この辺りも予定調和の中かな、と感じた。
ベタなことを越えた先にどうなるのか、が気になる。

あだしの奇象官
今月から新しい事件がスタート。
12歳以下の子供だけが怪異に巻き込まれるということで、設定は悪くない感じ。
どう解決させるかに注目したい。

読み切り作品

アンダーアイドル
職業適性テストにより全ての職業的才能が可視化された世界で、アイドルプロデューサーとして最高適性が出た少年と、アイドル志望ながら何の才能もなく無職が最高適性となった少女がスーパーアイドルを目指す話。
職業適性テストの設定自体はいいのだが、主人公がアイドルプロデューサーとして最高適性があるという事実をテスト結果でしか示せていないのが残念だった。さすがアイドルプロデューサーの最高適性が出ただけあるよね、という具体的な手腕が見たかった。
絵は全体的に粗い感じがしたのと、口の描き方が昔の少女漫画風というか、ちょっと古臭い感じがしたものがそこかしこにあったのが気になってしまった。

次号の期待

連載陣に期待したい。
posted by minerva at 17:19| Comment(2) | スクエニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
漫画の構成、というのも確かに重要になりましたね。
コロナ禍以降、電子書籍サイトで読める漫画のバナー広告が目立つようになりましたが(2024夏ドラマになった「しょせん他人事ですから」も、バナー広告で興味を引いた作品の代表格と言えます)、どんなに面白い作品でもバナー広告に不向きな構成だと手に取られる事すらないですから。

2024年を振り返る形で「広告で興味を引いた」作品をあれこれと。
●変な家(漫画では「作画カロリーの節約」「手抜き」と軽視されやすい「間取り図」を前面に押し出した広告内容)
●路傍のフジイ(会社の同僚である若い女性がラブホテルを前にして、40代の主人公に対し「休んでいきますか?」と提案するシーンが、いかにも読者層を狙い撃ちしている)

しかし「いかにして広告で興味を引くか?」という事を重視するあまり、チート能力の発動や、復讐に至る前フリのために、主人公がパーティーから追放されたり人生再起不能レベルのいじめを受けるシーンをやたらどぎつく描く(広告の煽り文も「お荷物くん」「足手まとい」など、自分が言われたくないため他人に先制攻撃で浴びせたがる言葉が目立つ)ような構成ばかりになっているのも問題になっています。
Posted by M1号 at 2024年12月11日 01:10
少し前に、文字の面白さで読ませる原作を漫画に落とし込む作業ってメチャクチャ大変、という話をXでしていた漫画家さんがいたので、原作があってもそれをコミカライズする手間は想像以上なのだろうな、と感じました。
それが分業できるなら出来るに越したことはないのでしょう。

「しょせん他人事ですから」以外にも「ワタシってサバサバしてるから」などもWEB広告で気になってドラマを見てしまった、みたいなのがありました。
ただ、最近のWEB広告は良くも悪くも「私の幸せな結婚」と似たり寄ったりの内容のものが多いなぁ、と感じています。
Posted by minerva at 2024年12月15日 16:10
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