2007年03月19日

秒速5センチメートルを観てきました

感想を書くのが2週間ほど遅れましたが、新海誠監督の最新作「秒速5センチメートル」を観てきました。
舞台挨拶のある3月4日に行ったので、席は満席でした。

今作は3本の短編の連作で、時間も60分と短めでした。
全体的な感想としては、60分があっという間で、もっと観ていたいなぁ、と感じました。
最後にテーマソングである山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」に合わせた映像が流れるのですが、これがもう、すごいいい出来で。
同じく新海さんが創ったPCゲームの「ef」のオープニングでも感じたのですが、歌に合わせた映像を作るというのが新海さんは本当に上手いな、と。

フラッシュバックみたいに短い映像をつないでいく、という手法を新海さんはよく使いますが、これが今回もかなりいい感じになってました。
目がチカチカする、と敬遠する人もいますが、私はこの手法が好きです。
新海さんを全く知らなくても、山崎まさよしさんが好きという人、もっと限定して「One more time,One more chance」が好きだという人のための壮大なプロモだという感覚で観るのもアリかと。

上映時間も長くないですし、その分上映回数も多いので、ちょっと興味のある人は観て観てもいいと思います。観て損はしない内容です。


さて、ここからはネタバレありの感想です。

1~3話の話に順位をつけるとしたら、1>3>2となります。

1話は正に私好みの話で、23時を過ぎた駅で明里が待っていたのを見たときは泣きました。
久しぶりに何かを観て泣いた気がします。
この辺りの切なさの表現はすごいなぁ、と思います。

それで期待が高まっての2話でしたが、全体像を見るとこの話も必要だとは思うのですが、なくてもいいんじゃないかな、と思ってしまったりも。
貴樹がどれだけ明里のことを想っているか、というのを伝えるためにある話ですが、ちょっと中だるみの感じもありました。

で、最後の3話は、↑でも書いた通り、最後の「One more time,One more chance」を聴いたときは鳥肌が立ちました。それだけすごかったです。
これを観るためだけにもう1度劇場に行ってもいいと思うくらい。

それで、最後の最後、踏み切りの向こう側には誰もいなかったわけですが、私はこれでいいと思いました。
これで明里が待っていたら、ドロドロな展開が待っていそうですし。
初恋の思い出は、それはそれでいい思い出としてしまっておけばいいんじゃないかな、と。

明里については、貴樹が待っているんだから明里も待てばいいのに、とちょっと思ったりもしましたが、女性というのは案外こんなもので、過去は引きずらずに新しい生活に慣れてしまうらしいです。
以前テレビで紳介さんが言っていましたが、
「男は過去が一本道で、時間が経っても振り向くと遠くに女の姿が見える。
 でも女は過去が曲がり角になっているから、振り向くとそこにはもう誰もいない。」
だそうで、この映画はそれをよく表していたのかな、と。
古くから付き合いのある友人を見ていても、それがよくわかりますし。

ちなみに、「One more time,One more chance」はこの映画に併せて再発売されていて、専用のプロモも用意されています。
このプロモが映画と少し内容を変えていて、対比して見るとまた味わい深い内容となっています。
お勧めです。

posted by minerva at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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